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□魅力的な…
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海南と試合をして負けた日、花道も流川もため息もつけないほど落ち込んでいた。

落ち込んでいる理由は一緒なため、お互いに慰めもできない。同じことがぐるぐると心の中で駆け巡る。


大した会話も交わさずに、その日、二人は別れた。
いつもは花道が突っかかってきてケンカになるというのに、今日はそれも無い。
少し寂しく感じた流川だった。


こんなに元気の無い花道は、あまり見かけない。
いつもちゃちゃを入れてケンカをしている仲だが、流川は最近自分の気持ちに気づいていて
それに嘘をつけるほど器用ではないことも知っていた。



花道が、好きだ。



いつも、名前さえ呼べないでいる自分に苛立って、すぐ茶化してしまう。
けれど、あいつは単純でものすごく可愛い奴だ。すぐに反応がくるのが楽しい。

花道のことでもんもんとした夜を過ごすのが今の流川の日課の一つに加わっていた。




翌日、反省会を含めた練習に向かう足取りは普段と変わらなかった。
多分、一番乗りだろうと体育館へ向かうと、バッシュのキュキュッという音が響いた。
先客か、と流川は少し落胆したようにドアを開けると
そこには、きれいな汗を振りまきながらレイアップシュートの練習をする花道がいた。



…丸坊主になって。




「あっ!流川テメー!ぬけがけしようとしてただろ!」



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